離婚・復縁をタロットで占った時に女教皇が出た場合の判断事例
タロット占いのカードによって解釈が違う事はご存知の通りです。
今回は実際に鑑定した中から大アルカナの女教皇のカードの意味や相談別の解釈についてお伝えしたいと思います。
今回は夫婦の悩みで相談にいらしたT子さんの鑑定を例にして占った事例をご紹介します。
40代女性T子さん:離婚しようか迷っているといるご相談について
T子さんは中学生のお子さんとご主人の3人暮らし。
長年結婚生活をしてきた中で、ご主人と気持ちが通いあわず離婚したいとご相談に訪れました。
詳しい状況を伺うと、もともとすごく好きで結婚したわけではないので、愛情もわかない状況の中、ご主人の家事や子育てに対して非協力的な態度でイライラし通しだったそうです。
一度は離婚を決めて話し合った結果家事なども協力すると反省した様子はみせたのですが、半年経過しても態度は一切改まる様子がみえず、とことん嫌いになってしまったとのことでした。

お話を伺ってまずはカードを展開して占ってみました。

過去の位置に女教皇の逆位置、現在の位置に月の逆位置、未来の位置に力のカードが正位置で出ました
スリーカードのスプレッドでT子さんの過去、現在、未来について占ってみました。

過去のカードは女教皇の逆位置のカードでした。
女教皇というカードは潔癖なところや精神性高さ、叡智などを表すカードですが、今回は逆位置ででています。
本来はとても冷静に問題を解決できるという意味の女教皇のカードですが、相手に不満をぶつけるだけで、相手には完璧を求めても自分の事には目がいかない状況のようにも見えますね。
実際離婚を告げられたご主人は悪いところは直すという歩み寄りをみせたようですが、半年たってもT子さんが望む生活態度に改善の兆しが見えないことからますますカッとなってしまったようです。

現在のカードでは月のカードの逆位置がでました。
この月のカードは信念の揺らぎも意味します。
ご主人に離婚を告げたものの、T子さん自身この先どのように生活していくのかハッキリとした計画があってのことではないようですね。
その点をご本人に聞いてみると、顔も見たくないという気持ちから離婚を切り出したが行き当たりばったりの生活設計で漠然と自分が働くかダメなら自治体の力を借りようくらいの生活設計しか描いていないようでした。
働く当てがあるのか?子供さんを連れてでたなら学校へ通わせる準備があるのか?少し深い部分もお尋ねしたところ、ご本人は持病があるため生活を賄えるだけの収入は見込めないようでした。
さらに離婚した場合、養育費や慰謝料などある程度の金額の見込みについても今のご主人の収入では生活していくのが精一杯で養育費などを充分受け取れる見込みはないようです。
このような状況を伺ってみると、離婚と口にしたものの、実際のところでは自分でも生活をしていくことへの不安がかなり強いことがわかりました。

未来のカードをみると力のカードが正位置ででました。
今のT子さんの状況はまだ現状での忍耐が必要なようです。
感情的になるのではなく、ご主人に改めてほしいところを具体的に伝える必要もありそうです。
力のカードに描かれているように、ご主人との生活が前向きになるにはT子さん自身もご主人への伝え方や態度を変えると変化がみえてくるのではないでしょうか。
ただ家事をしないといっても具体的に何をどのようにしてほしいのか伝えなくては、今まで何もしなかったご主人がT子さんが納得できるような変化を望めないでしょう。
また生活に関しては現状で離婚してご主人とは別れられたとしても、もっと根本的な生活費の悩みがでてくることは目にみえているのですから本当に離婚するなら、生活を自分の力でどのように運営していくのかという計画も必要です。

相手を変えようと思うなら、自分もより良い生活ができるような努力が必要なことをお伝えしました。
確かに生活については離婚して考えようと漠然としか考えていなかったので、すぐその問題で苦労するようになれば、あの時離婚しなければよかったという気持ちになるかもしれないという点をよく考えてほしいとお伝えしました。
T子さんは今は少しご主人との接し方を変えてみて、今後の事を考えてみると決断したようです。
本来の女教皇の意味のように夫婦関係では精神性がとても重要で心の奥深くでその関係性をより良いものにする努力も必要だと思います。
別れた彼女との復縁の可能性についての相談事例(30代男性Fさん)
Fさんは3年くらいおつきあいのあった彼女と、転勤を機に別れを切り出してしまいました。
その時は自分が遠距離恋愛ができる自信がなかったからなのですが、今考えるとなぜ別れたのか、やはり彼女とおつきあいを続けて結婚までいかなかったことを後悔していると言うのです。
「復縁の可能性はあるのか?」というご相談でした。

過去の位置に死神の逆位置、現在の位置に愚者の正位置、未来の位置に女教皇のカードが正位置で出ました
ご相談内容をうかがったのでカードをまず展開してみました。

過去のカードには死のカードが逆位置ででていました。
Fさんは良かれと思って彼女に別れを告げたものの、未だに彼女への思いを断ち切れないFさんの思いがカードに表しています。
「実は別れたくなかった」という思いや、彼女への執着がまだ断ち切れず、当時の思いの中で生きているようですね。

現在のカードには愚者のカードが正位置ででています。
Fさんは彼女と復縁を望んでいると思っていますが、実際のところはどうなのでしょう。
この愚者のカードが正位置なので自分が気が付かなくても過去の恋愛から解放されて次の恋愛に進むべきと内心では理解しているようですね。
復縁の希望はありますが、彼女との楽しかった思い出はそのまましまっておいて次のステップに進むときなのだと潜在的な部分では感じているようですね。
別れを切り出した時の心情は遠距離になっても自分の思いを貫き通すだけの情熱がなかったのはどうしてなのか…
時間が経過するにつれでリスクの部分は忘れて良い思い出だけがオーバーラップしてきていることがカードから読み解くことができました。
愚者の正位置は過去に決別して先がみえなくても新しいであいを求めることを表しています。彼が復縁を望んで結ばれたとしてもやはり結果は裏目に出てしまう可能性があるでしょう。

未来のカードでは女教皇のカードが正位置ででています。
自分の心の声に真摯にむきあってみましょう。
彼女との復縁は本心からでしょうか…
自分が新たな人間関係や恋愛を求めることに臆病になっていませんか?
新しい恋愛をはじめることに対する怖れをなくして柔軟な心を持ちましょう。
現在の自分がうまく恋愛が進まないという気持ちから前の彼女との復縁を望んでいるようにみえます。

そのため新しい恋愛に対して無意識に緊張して固まっているように感じました。
せっかく新しい出会いを求められるチャンスを与えられたのですから、リラックスして新たな出会いにむかって進んでみてはどうでしょうかと提案させていただきました。
女教皇のカードでは直感や洞察力がさえる時なので、いい女性との出会いも夢ではないと感じたからです。
このような鑑定結果をお伝えしたところ、Fさんは確かに彼女との関係は悪くはなかったがあの時点で結婚に踏み切れなかったのは将来の二人の関係に少し不安もあったからと思いだしたようです。
彼女に執着してというよりは、新しいであいに自信が持てず過去にしがみついていたのだと改めて確認できたようでした。
Fさんは彼女との復縁も縁があればできるかもしれないが、今は新しいであいに恐れずに向き合うことで自分の未来が開けていくことを実感として受け入れてくれたようでした。
職場の人間関係をタロットカードで占ったときに女教皇が出た場合の判断事例
職場でリーダーのM子さんは、最近部下の反応があまり良くないことに悩んでいるとのことでした。
積極的に仕事をこなしてほしいと思っても反抗的な態度をとられたり、陰口が聞こえてくるようで自信も喪失ぎみです。
今後この状態で仕事を続けていくのも苦痛になってきた中で、何が原因なのか解決策はあるのか知りたいとのご相談でした。

原因の位置に女教皇の正位置、結果の位置に審判の正位置、アドバイスの位置に法王のカードが正位置で出ました

問題の原因は女教皇のカードが逆位置でました。
逆位置で出ていたためより厳しく、狭い視野で部下を判断しがちだったのではないかということがカードから読み解くことができます。
このことから、M子さんが気がついてない部分で、部下の人は仕事に対して厳しかったり、完璧を求められることに不満を覚えていたようです。
もちろん仕事なので厳しいのは当たり前ですし、完璧にこなすことも当然の要求ではあります。
ただ人の感じ方は様々な中で結果だけを追求していくとM子さんと同じ考えについていくことができない人も当然でてくるでしょうね。
冷静で完璧に仕事をこなすM子さんですが、周りからみたら冷淡に映ったり、融通が利かないという風にも思われていたのかも知れませんね。

結果には審判のカードが正位置でした。
審判のカードは許し、過去、再生という意味があります。
M子さんもよかれと思って進めてきた部下への指導も温かい心で導く努力をすることで関係性の再生はできるはず。
人は個人によって感じ方や能力が違うのだという点への気づきを得ることで、人に対する思いやりや仕事の進め方の流動的な変化を見出すことができるようになるでしょう。
過去を見直し自分自身の行動の見直しをする時だというメッセージですね。

アドバイスには法王のカードが正位置ででています。
M子さん自身が変わろうと思っても実際に自分だけではどこから手をつけたらいいか迷ってしまいそうですね。
このアドバイスではバランス感覚の重要性を表しています。
仕事の進捗だけにバランスが偏るのではなく、人の心を思いやるバランスを持つことで人間関係の改善がスムーズに進められそうですね。
また道に迷った時にはこの道で先輩にあたる人のアドバイスを受けてみることで違った視点で物事をとらえられるかもしれませんね。
M子さんにこのような鑑定結果をお伝えしたところ、自分が正しいと信じた道だけを追求してきたことが、部下にとっては重荷だったのかもしれないということに気が付かれたようです。
仕事の完璧さはもちろん大事な事ですが、そこに至るプロセスをもう少し部下の気持ちに寄り添っていくことで人間関係がうまくいくなら努力してそういう方向性を試してみたいとの答えを頂きました。
人は正しいことは何をしてもかまわないと思いがちですが、それぞれの考え方が違うという点に気をつけなければいけないのですね。
お互い納得しての結論ならうまく仕事もまわっていくに違いありません。
自分の未来についての仕事運をタロットカードで占った時に女教皇が出た場合の判断事例
主婦のNさんは子育ても終わり今後の人生のためにお店を開きたいと思っています。
今その目標にむかって勉強中ですが、その先生が教え方が熱心ではなくて、このままこの場所での勉強で大丈夫なのか…というお悩みのご相談でした。

ワンオラクルで占ったらタロットカード女教皇が正位置で出ました

ワンオラクルで占ってみたところ、女教皇の正位置が出ました。
今勉強中のNさん、先生が教えてくれる内容はいいのですが、時として自分ばかりを利用しているような気がするという悩みがありました。
カードでみると女教皇の正位置、Nさんの直感は当たっているようですね。
ただ勉強内容はきちんと教えてくれているようなので、今は極端に結論つけずに様子をみながらの判断でいいでしょう。
勉強をしっかり進めていけば、時が満ちたときにいい出会いや新たな道が開けてくることも暗示しています。
正しい思いで学んでいくこと、先生の良い面や悪い面をバランスよく判断することがこの先の人生に活かされてくるのではないでしょうか。
Nさんに聞くと授業料は収めてしまい、戻ってこないようなので、結論として今る中でしっかり学び、その中から自分に必要なものを取捨選択するという極端に結論を急がず冷静な判断こそが大切ということで納得いただけたようです。
母娘の関係をタロットカードで占った時に女教皇が出た場合の判断事例

過去の位置に死神の逆位置、現在の位置に愚者の正位置、未来の位置に女教皇のカードが正位置で出ました
今回は長い間母親に苦しめられてきた女性のご相談です。
Yさんは子供の頃から、母親の束縛や身勝手な行動に苦しめられてきました。
その母親も年をとって、少し関係性が修復できるかと思ったのですが現状は悪化するばかり。
今後母親とどのように接していけばいいのかというご相談でした。

過去のカードは女教皇の逆位置ですね。
このカードは正位置は冷静、知的、直感力や洞察力を意味しますが、生憎逆位置で出ていました。
そのため、子どもの頃のYさんはお母さまの価値観やヒステリックな態度に神経を使い束縛の中で過ごしてきたように推察できますね。
お母さまにとってはYさんは自分の所有物的な感覚で、なんでも思うとおりになる存在だったようですね。

現在のカードは塔の正位置でした。
Yさんも大人に自分の価値観が確立されたことにより意見の衝突が絶えないという現状ではないでしょうか。
そのため会えばケンカばかりになってへきえきとした姿が思い浮かびます。
塔のカードは価値観を根本的にかえることで良い方向へ変化するというカードの意味があります。

未来のカードは審判の正位置ですね。
審判のカードは過去に関係のあるカードです。
過去の思いに縛られるのではなく、今の生活のより良い関係のためにベストを尽くすことで失われた母娘の関係にも修復の兆しが見えてくるでしょう。
お母さまもYさんも自分の価値観だけに縛られるのではなく今関係を修繕するために何をすべきか考えてみる時がきたようですね。
但し理不尽な思いを抱いてきたYさんにとってすぐ受け入れ難いものでしょうがお母さま自体はお年も召して簡単に思考が変化することはないでしょう。
その中で少しずつでもYさんが接し方を変えてお母さまを受け入れる気持ちをもつことで徐々にお母さまも変化していくのではないでしょうか。
ある時自分よりもとても小さくて弱い存在になっていた…
なんてことに思い至るかもしれませんね。

このようにお伝えしたところYさんはお母さまから受けた理不尽な心の傷が癒えず憎い気持ちばかりで接してきたもの、最近は自分でも母親が小さく弱った感じは理解できてきたとおっしゃいました。
親の存在は大きい物ですが、自分がその年齢に達してみると、その当時の母親の心情を理解したり、逆に同じようなことは親になったらしない…という気づきがあります。
それこそが人の成長に必要なものでもありつらかった娘時代にも意味があったのだと納得できそうなご様子でした。