タロット占いで愚者が出た時の判断方法
- 25歳女性Aさん:遠距離恋愛の彼に気持ちについて
- 32歳男性Bさん:彼女が別れを切り出した今の気持ちについて

それぞれ愚者のカードがでましたので、それをプロの占い師はどのように読み取ったのか実際のカード配置と共に解説していきます。
遠距離恋愛の彼氏との結婚について悩んでいた25歳女性の事例
2021年12月25日に来店されたAさん(25歳女性)は遠距離恋愛の彼氏との結婚について悩んでいらっしゃいました。
お話を聞かせていただき、タロットカードにて気になる彼氏の本心を探ってみることにしました。

ワンオラクルで占ってみるとタロットカード愚者が正位置ででました。
Aさんは昨年から遠距離恋愛している彼の気持ちがわからなくなったと相談に訪れました。 | |
依頼者 | 25歳女性Aさん |
実際にワンオラクルで占った結果 | 愚者 正位置 |
愚者の正位置が出たときに実際にしたアドバイス
愚者のカードの意味は自由、自由奔放、楽観的、束縛しない、無邪気といった意味があります。
この意味から彼の今の気持ちを解釈すると、『今は束縛された関係になりたくない。自由で楽しい関係で満足している』といった考えがみてとれます。
つまりAさんが結婚を視野に入れたおつきあいをしたいと望んでいても、お相手は現段階ではそこまで深いつきあいを望んでいるように見えませんね。
そのためお互いの考え方に相違点がでてきてギクシャクした関係になりやすいでしょう。
今後それでも根気よくおつきあいを重ねていけるとしたら、結婚を考えられるところまで行くには少し時間がかかるかもしれません。
Aさんは「今年結婚をしたい」と強く望んでいたので、結論としてこの遠距離恋愛には終止符をうち、新しいお相手を探す決断をしました。
突然彼女が別れを切り出した今の気持ちについて知りたい…32歳男性Bさんの事例
2021年3月にBさんは想いをよせていた彼女に告白して、順調なおつきあいをしていると思っていました。
半年ほどおつきあいをしたところで、彼女から突然『恋愛感情が持てないので終わりにしたい』と告げられてしまったのです。

心の整理がつかないままご相談にみえたのですが、ここでは過去の彼女の気持ち、現在、未来についてスリーカードで占ってみました。

実際に占ってみたときのスリーカードの配置
今回のご相談ではスリーカードで占ってみました。
プロの占い師はこのカードの配置から彼女の思考の過去、現在、未来を読み解くことができます。
過去のカードの意味の解説:法王の逆位置

過去のカードには法王の逆位置がでていました。
Bさんはまじめな気持ちで彼女とおつきあいを望んでいましたが、彼女にとっておつきあいしていくうちにBさんから束縛を受けているような感覚になったようですね。
よかれと思ってまじめにラインしたり、こまめに連絡をとりあうことがだんだんと負担に感じられるようになったのかもしれません。
現在のカードの意味の解説:愚者の正位置

現在のカードは愚者の正位置が出ていました。
愚者の正位置から読みとれる彼女の心境は、自己中心的な気持ちでしょう。
相手に対してわがままになりがちで、あなたが彼女の感情に振り回されてしまっていることが読み取れます。
未来のカードの意味の解説:審判の正位置

未来のカードはジャッジメントのカードが正位置で出ました。
今のBさんのツライ気持ちから解放されそうな気配を読み解くことができます。
このジャッジメントのカードの正位置は復縁、愛の復活などの意味があるからです。
今すぐに変化が望めなくても、彼女に対して思いやりや深い愛情を示すことで、彼女の気持ちがBさんに向いてくることが読み取れました。
別れたつもりでも、Bさんの誠実な態度や思いやりなどに過去のおつきあいに目がむいて、後悔の感情も出てくることを暗示しているように感じたのです。
3枚の配置から読み取れることと彼に対するアドバイスとは?
はじめは彼女に振り回されて、愛情に自信が持てない状況でしょう。
しかし、あなたが彼女に誠実に向き合うことで彼女のあなたへ対する気持ちに変化がみられるようになりそうです。
『希望がない』とあきらめ気味かもしれません。
しかし、現状が愚者の逆位置でも、徐々にあなたの愛情を受け入れてくれるように変化することをタロットカードが暗示しています。

それまで、あなたも誠実に向き合っておつきあいしていくことですね。
このような鑑定結果を踏まえて、Bさんは彼女と距離をうまく保ちながら自分の想いを誠実に伝えていきたいと思ったようです。
タロット占いで愚者が出た時の判断方法【仕事の人間関係】
実際に鑑定依頼があった中から仕事の人間関係で愚者がでた時の解釈についてお伝えしましょう。
- 女性S子さん:仕事の同僚が自分をどう思っているのかが気になって仕方がない
- 女性Mさん:部署異動を希望したいが上司にどう思われているか知りたい
S子さん【仕事の人間関係】相談事例
S子さんは『仕事の同僚から日ごろ自分に対してどう思われているのか気になって仕方がない』というご相談をいただきました。
少し掘り下げて聞くと、同僚の一部の人からねたまれているのか、S子さんに対する口調や言葉遣いが強かったり、返事がなく無視されるように感じる時があるようでした。

今回はゴールデンスタースプレッドで同僚の人がどう思っているのか見てみることにしました。
画像ではわかりやすくするためにスプレッドを横展開で順番に解説していきます。
1:現在:隠者正位置
2:顕在的な気持ち:月正位置
3:潜在的な気持ち:運命の輪正位置
4:否定的な要素:力正位置
5:結果:愚者正位置

このような配置を見て、プロの占い師は次のようなことを読み解きました。
シグニフィケーターから読み解く問題の核心!
問題の核心がどこにあるのかまずは確認してみましょう。
1:現在 隠者の正位置

S子さんの同僚の気持ちの表面的な部分を顕す場所には、隠者のカードが正位置で出ていました。
これは何かS子さんに今までの経過の中で、伝えたいことや思いがあったのではないかと推測できますね。
もしかしたら、その時にS子さんは真摯に向き合わなかったのかもしれません。
そのようなつもりがなかったとしても、相手にはそのように受け取られてしまった出来事があるようです。
2:顕在的な気持ち 月の正位置
顕在的な気持ちがどうなのかを読み解いてみると、同僚も引くに引けずS子さんとの関係にジレンマを感じているようですね。
3: 潜在的な気持ち 運命の輪の正位置
潜在的な同僚の気持ちは、そろそろ和解ないし、関係を良好な方向へ改めたい思いが心の奥にはあることをカードが暗示しているようですね。
4:否定的な要素:力の正位置
挑発されたとしても、あなたは心をしっかりもって、忍耐強く同僚に接してみましょう。
5結果:愚者の正位置

新しい関係のスタートがきれそうです。
関係悪化のリスクがあるとしても、あなたの心が前向きであるなら、以前のような態度で同僚が接してくることはなさそうです。
心の緊張は相手にも緊張をもたらすもの。
S子さんの相談の結果は

カードから読み解くとS子さんが無意識であったにせよ、何か同僚の話を無視したような過去があったように視えますね。
そのため、『何を話しても通じない』と逆に反抗的な態度をとるような局面が生まれてしまったように思います。
ただ同僚の人も、いつまでも子どものケンカのようにそれを続けていけるとは思っていないようですから、妥協点を見つけたい気持ちはあるようです。
S子さんがそこに気がついて粘り強くお互いの関係性を築いていけば、また新しい関係の兆しがみえてきそうです。
M子さん【仕事の人間関係】相談事例
M子さんは今の部署での勤務内容がハードなため、部署異動を考えていました。
異動のためには、上司にどう思われているのかが気になるのだそうです。
上司の判断で自分の配属される部署が決まるので、『希望している部署に異動できるか?』それが叶うか心配なようでした。

今回は単純にワンオラクルで鑑定してみました。
仕事の人間関係を占ったときに愚者のカード正位置が出たことから読み取れることとは?

ワンオラクルで占ってみたら愚者の正位置が出ました
今回、上司がM子さんをどのように思っているかを引いてみたところ、愚者のカード(正位置)がでました。
このカードは、自由で気楽な関係であることや、あなたの才能について上司の評価が良い方へむいていることを表しています。

上司としては『そんな環境に異動させたい』という気持ちが強くなっていることがこの愚者のカードが暗示していました。
タロット占いで愚者が出た時の判断方法【将来の不安】
今回は将来について不安を感じているK子さんの悩みについて実際に鑑定した内容から解説をしてみたいと思います。
K子さんはご自身で事業を経営していることもあり、この先に不安な気持ちがつのり始め、相談にやってこられました。

そこで今回は過去、現在、未来の状況についてスリーカードで鑑定してみました。
将来の不安について愚者のカードが出たときに読み取れることとは?

スリーカードで占ったら過去に月の正位置、現在に吊るされた男の正位置、未来に愚者の正位置が出ました

カードの展開は左から、過去:月 現在:ハングマン 未来:愚者のようにでました。
過去:月の正位置
そのため自分のしていることが自分にあっているのかどうかを考えることなしに、進んできたのではないでしょうか。

実際に過去の生活をお尋ねすると、『自分にあっている仕事や、おつきあいする人もなんとなくで選んでここまできた』とおっしゃっていました。
現在:ハングマンの正位置
正位置で出たことから、現状のまま、何か行動することもできないまま、『果たしてこのままでいいのだろうか…』と思考しているように視えます。
何かしなくては現状打破できないけれど、行動に移すだけの確固とした信念のようなものは固まっていないようです。
未来:愚者の正位置

未来を暗示する場所に愚者のカードが正位置で出ました。
正位置から視えることは、今までのK子さんの人生は流されるように行き当たりばったりで生きてきたのかもしれません。
出逢う人も、選ぶ仕事も、それでなんとかなってきたのは確かですが、自分のビジョンや目標がないためにどこに向かって生きていくのか?この先うまくいくのか?果てしない不安の中で堂々巡りしても答えはでてきません。
まずは自分の将来あるべき姿をきちんと定めて、そこに向かって行動してみる時がきたことを暗示しています。
今までの経験からは、計り知れない事も起きるかもしれませんが、逆にいい事も起きる可能性があるのです。
今はリスクを怖れず、行動することや自分の求める未来について計画することで、目標設定ができてくればそこにむかって進んでいくだけです。
漠然とした不安からは解消されるでしょうし、失敗を怖れないことで前向きな思考になりうまく回避することもできるでしょう。

このような未来のアドバイスをお伝えしたらK子さんは、確かに昔からいい子でいる自分に慣れてしまって、自分の意思を尊重したことのない人生だったとおっしゃっていました。もっと自由でいいという事を改めて感じたようです。
今後漠然とした不安を解消するには、「自分の目標をもって行動することや思考を深めていくことが大事」とお伝えしたら、確かに漠然とした将来の不安は、自分がこの先どうなるかだけ考えていた結果だと思い至ったようです。
タロット占いで愚者が出た時の判断方法【子供の悩み】
今回は鑑定にいらしたMさんの悩みについて解説してみましょう。
Mさんはお子さんの悩みでのご相談だったのですが、家庭で反抗的な態度が改まらず、学校からも成績の不振で呼び出しを受けていたそうです。
何をいっても聞き入れてもらえない息子さんの悩みでのご相談でした。

息子さんの気持ちを過去、現在、未来のスリーカードで占ってみました。

スリーカードで占ってみたら過去に愚者の正位置、現在に運命の輪の逆位置、未来に女帝の正位置が出ました
過去:愚者の正位置
息子さんの気持ちを占ってみると、彼なりに進んで行きたい気持ちはあるようで、親からの束縛を受けたくないという感情が視えました。
息子さん自身の将来への目標などが漠然とあるものの、『それを言っても理解してもらえないだろう』という気持ちがあるようです。
現在:運命の輪の逆位置

今の状況はMさんが思うほど、息子さんの態度などが好転するわけではなさそうな状況であることがカードから読み取ることができました。
ただ、何かしら将来へ向けての変化や方向性は定まってくるのではないかということも暗示されています。
Mさんが彼の人生を進めようとしても、そこには無理が生じて事が進みません。
親子であっても、生きる道の選択は息子さん自身が選び取るものです。
ですから、あと少しこのまま様子をみるという体制を整えることで、息子さんの人生への向き合い方も変化してくることが視えました。
未来:女帝の正位置

今の状況でMさんが正しい判断で進めば、その思いは息子さんにも通じてきちんと未来の設計図を描くようになることがタロットカードから視てとることができます。
鑑定の結果、Mさんは確かに息子さんに対して口うるさく接していたことに思い当たりました。
息子さんを自分の持ち物のように勘違いして自分の思い通りの人生を歩ませようとしていたことを反省したようでした。

息子さんは親子であってもも別の人格という点に気づきを得て、未来への進み方が少しみえてきたようです。
まとめ
タロットカードで自分なりに占ってみても、実際にどういう風に解釈したらいいか迷ってしまうことはありませんか?
今回は実際に鑑定に来られたお客様の鑑定を例にとって恋愛、仕事の人間関係、将来の不安、子供の悩みを具体的な事例としてご紹介致しました。
この記事では愚者のカードが出た場合に、どのように読み解いているのかを解説してみました。

もちろんこの答えだけがすべてではありませんが一例として参考にしてくださいね。
愚者は自由奔放という言葉が当てはまるカードです。
自由であるためにはリスクも伴いますが、用心ばかりしていては前に進むことができません。
カードの愚者の解釈には自由の中にも様々な読み取り方がありますが、前後のカードも参考にして愚者の意味を解釈するようにしましょう。